入れ歯denture

It is NG to leave the tooth lost! 歯を失った状態をそのままに
しておくのはNGです!

歯が抜けてしまったら、すぐに歯科を受診し、欠損部分に対する処置について相談しましょう。奥歯が抜けた場合は、特に痛みも見た目の変化もなく、支障がないため放置する方おられるようですが、これはリスクの高い行為なのです。

口腔機能は全体のバランスの中で成り立っているので、例え1本の歯が欠損しただけでも、そのまま放置してしまうと、欠損部分以外の歯や歯槽骨に悪影響を与えてしまいます。具体的には以下のようなリスクがありますので、ぜひ早めの受診をお勧めします。

歯への影響

前後の歯が倒れてくる

歯がない部分に前後の歯が移動してきます。倒れた歯の根元部分や隙間が空いた歯と歯の間には汚れがたまりやすく虫歯や歯周病なるリスクが増えます。また、さらに奥の歯が倒れてくるなど、嚙み合わせが徐々に崩れる連鎖を招きます。

さらに、治療の際にも問題が生じます。ブリッジ治療を行う場合、余計に歯を細く削る必要が出てきます。傾斜がきつい場合は根管治療を行い、歯の軸を変える必要も生じます。またインプラントや入れ歯を入れる際も、隙間が狭いと、前後の歯を削って被せる必要が出てきます。

噛み合う歯が伸びてくる

歯がないまま放置していると、噛み合う歯がそのスペースに伸びてきます。歯が伸びてきて下の歯に当たるとあご全体がずれていきます。

また歯が伸びてきた後に治療を行うと、スペース確保のために、伸びてきた歯を削り短くする必要が出てきます。状態によっては歯を大きく削ることもあります。

見た目への影響

歯が抜けると当然ですが見た目の印象が悪くなります。また、外側からは見えなくても、歯の抜けた部分は歯槽骨が下がり、歯ぐきが下がるデメリットがあります。

他にも奥歯を失うと、頬がこけて見えたり、頬が内側に寄ってきたり、あごがたるんで見えたりと老けた印象を与えてしまうのです。

生活への影響

歯を抜けたまま放置すると食事や発音などの機能面の問題、見た目の問題、虫歯、歯周病、全身的な病気のリスクの増加につながります。歯がなくても不自由が少ないと放置しがちですが、いざ治療しようとした時には不必要な歯の切削や根管治療、治療方法の選択肢の減少、治療回数・時間や費用の増加などさまざまな患者様の負担増につながります。

実際に治療していても、もう少し早く来てくれればということも少なくありません。手遅れになる前に早めに医師の診察と適切な治療を受けて下さい。

症状に合った義歯を(ブリッジ、
部分入れ歯、総入れ歯)

歯が抜けた部分に対する処置として人工の歯を入れるには、インプラント、入れ歯、ブリッジの3種類の方法があります。これらの大きな違いは人工歯根の有無です。インプラントは外科手術を行って人工歯根をあごの骨に埋め込み、人工歯を装着します。入れ歯は歯根がない状態のまま、取り外し式の義歯をはめます。

ブリッジは両隣の歯を削り、その歯を支えとしてつながった歯を橋のようにかけて入れる方法です。インプラントは、重度の歯周病や内蔵疾患がある場合や顎骨が不足している場合は実施できません。入れ歯はほぼどなたでも入れることができます。

ブリッジは、両隣りの歯が残存かつと歯ぐきも含めてしっかりしていないと入れられません。また、機能面や使用感も異なりますので、症状やご要望に合わせて歯科医と話し合いましょう。

保険と自費の比較

保険と自費の入れ歯には、費用面だけでなく、まさに大きな違いがあるのです。その違いは、材料・素材、治療工程、治療費、主にこの3つです。保険の入れ歯は作製方法が限定されるため、フィットする入れ歯を作ることが難しく、密着度はやや弱くなります。

これらの違いにより、作製した入れ歯の使用感は以下のような差が現れます。自費の入れ歯は、密着性・安定性を高めるために患者様に合わせて工程を追加できます。つまり、精密な型取りをして噛み合わせを考慮した方法で作製できるのです。

保険と自費の比較

※左右にスクロールできます。

  保険の入れ歯 自費の入れ歯
装着時の違和感 やや違和感がある 違和感が少ない
密着度
(外れやすさ)
やや外れやすい 外れにくい
噛み合せ 良くない場合が目立つ 理想に近い噛み合わせにできる
見た目
(部分入れ歯)
見える部分に金属の金具がある 金属なし、または目立たないように使用
見た目
(総入れ歯)
素材が限定されており、
やや不自然
自然の歯や歯ぐきの色に
近い
発音 発音しづらい場合が多い 発音に支障はない
耐久性 経年劣化が早い傾向にある 長く使える
(平均10年くらい)

このような違いが生じるのは、主に作り方の違いによるものです。保険の入れ歯では型取りに規格品のトレーを使いますが、自費の入れ歯では患者様のお口の形に合わせた専用トレーを使用します。また、保険の入れ歯では、色の選択肢の少ない歯科用プラスチックしか選択肢がないのに対し、自費ではセラミック(歯の部分)やシリコンやチタンなど(歯ぐきの部分)のほか、豊富な種類の素材から選ぶことができます。

TYPE 入れ歯の種類

入れ歯は大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。
部分入れ歯は歯の欠損が1本だけの場合から、
歯が1本しか残っていない場合まで対応する入れ歯を指し、4種類に大別されます。

部分入れ歯の種類

  1. TYPE
    クラスプ義歯

    銀色のバネを使用して、残っている歯にひっかけて、部分入れ歯が取れないように固定します。

    メリットmerit
    • 複雑な装置がないため、
      作製が簡単です。
    • 保険が適応されるので、
      安価です。
    • プラスチックの素材なので、
      軽いです。
    デメリットdemerit
    • 入れ歯の銀色のバネが
      見えてしまいます。
    • バネをかけている歯に負担が
      かかり、
      抜けることがあります。
    • バネで支えているので歯が
      揺れて、
      噛みにくい場合が
      あります。
    • 材質の問題から、においや
      汚れ、
      着色がつきやすいです。
  2. TYPE
    ノンクラスプデンチャー

    金属の金具がなく、歯肉の色に合わせたピンク色の樹脂部分が人工歯を支えます。

    メリットmerit
    • 金属のバネを用いないため、
      審美的に優れています。
    • 比較的安価で、作製も簡単です。
    • 歯を削る必要がありません。
    デメリットdemerit
    • 経年により噛み合わせが
      悪くなる
      傾向にあります。
    • ピンク色の支えが歯を
      揺らしてしまいます。
    • 素材が軟らかく、耐久年数が
      低く、
      作り直しが必要です。
  3. TYPE
    マグネットデンチャー

    磁石の力を使い、入れ歯を固定する方法です。歯根と入れ歯の両方に磁石を入れます。

    メリットmerit
    • 磁石で入れ歯を固定するので、
      着脱が簡単で使いやすいです。
    • 金属のバネがないので審美的
      にも
      優れています。
    • 外科的な処置を必要と
      しません。
    デメリットdemerit
    • 神経の治療をする必要が
      あります。
    • 歯ぎしりをすると入れ歯が
      外れてしまうことが多く
      あります。
    • MRI撮影ができない場合が
      あります。
  4. TYPE
    テレスコープデンチャー

    入れ歯の中に特殊な装置をつけることで、入れ歯を外れにくくする方法です。

    メリットmerit
    • 夜もはめたまま眠ることが
      できます。
    • クリーニングが行いやすいです。
    • 金属のバネがないので
      審美的にも
      優れています。
    • 簡単に修理ができます。
    • 長期間使用できます。
    • 夜もはめたままお休み
      いただくことが
      できます。
    デメリットdemerit
    • 歯を削る必要があります。
    • 多くの技工作業を要し、
      完成まで時間が
      かかります。
    • 残存歯の部位によって、
      適応できない場合も
      あります。
    • 神経の治療をした歯を
      利用すると、
      歯が割れてしまう
      場合があります。

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