セラミック・レジンの材質と値段の違い②
前回の続きで、今回はレジンについてお話ししていきます。
【レジンについて】
○レジンの素材
レジンは歯科用のプラスチックのことです。
○レジンでの治療法
レジンの治療法には、いろいろな種類があるので詳しくご紹介していきます。
- CR(コンポジットレジン)充填
比較的小さな虫歯などに使われる治療法です。コンポジットレジンは強度が弱い素材で、大きな範囲に使用すると欠けたり割れたりしやすく、適用できないことがあります。
治療法は、虫歯を削った後に、「プライマー」、「ボンディング」という歯とレジンをつきやすくする液体を、まず歯に塗ります。その後、コンポジットレジンという柔らかいプラスチック素材を流し込んで、光を当て照射し硬化させます。その後、かみ合わせを確認し、高ければ削って、表面をなめらかに磨いて完成です。 一度の治療で簡単に施術が終わるため、患者様の負担が少ないのが特徴です。
・レジンのメリット
レジンは健康保険が適応されるので、費用が安いのがメリットです。
また、特にコンポジットレジン充填は歯をあまり削らずにできるので、健康な歯を残しやすく治療が短期間で簡単に終わる点もメリットと言えるでしょう。
オールセラミックや他の素材よりも柔らかいため欠けたりしますが、噛み合わせの歯を傷付ける心配がない点はメリットです。
・レジンのデメリット
レジンは吸水性があるため、長期間使っていると変色したり、擦り減ってきたりしやすいのがデメリットです。
また、セラミックのような美しい歯の色を再現することはできません。
- 硬質レジンジャケットクラウン(冠)
レジンでできている被せもの(クラウン)です。
前歯に保険適用できますが、耐久性がないため使っている歯科医院は少ないです。
- 硬質レジン前装クラウン(冠)
外側はレジン、内側は金銀パラジウム合金で作られている被せもの(クラウン)です。
前歯に保険適用でき、内側に金属を使っているため耐久性があります。
そのため、保険の範囲内で前歯の白い被せものを希望される場合によく使われます。
あともう一つレジンの治療がありますが、次回までお待ちください!