氷川台歯科クリニックブログ BLOG

予防歯科における自費と保険

歯科医院は医療機関なので、一般的には病気や不調を改善するために行くところと考えられています。
そして、健康保険制度は病気や不調がある時に誰もが低額で治療を受けられるように整えられた制度です。
言い換えれば、病気や不調に対しての治療の目的以外では保険で対応が難しいということです。

しかし、虫歯や歯周病になってから治療を受けていては手遅れです。
痛みや不快感に悩まされ、一度削ったり抜いたりした歯は二度と元には戻らないし、食事にも支障が出てきたりします。
大切なのはそうした事態にならないように予防することなのに、治療を目的とする保険診療では十分な予防対策を行うことが難しいと考えています。

保険診療でも、検査をして歯肉炎や歯周病が見つかると、その原因と考えられる歯垢や歯石を取ることは可能です。ただし、症状を改善するための処置なので、頻繁にクリーニングを受けることはできません。
また、歯石を取った後の歯の表面は凹凸があって、汚れがつきやすい状態です。日頃からしっかり歯を磨いていないと、一週間もすればまた歯石や着色がついてしまいます。

自費診療はクリーニングの頻度に制限はありません。歯石を除去した後で歯面を磨いて、さらにコーティングすれば、歯垢などがつきにくくなります。
また、歯茎のマッサージを行うこともあります。こうしたケアまでできるのは自費診療の強みだと思います。
歯が痛いときにだけ歯医者に通う方よりも、定期的に歯医者に通いクリーニングと検診をされる方では将来残すことの出来る歯の本数が2.5倍も違うというデータもあります。

虫歯の治療が無くても、定期検診やクリーニングに通うことで歯の寿命を延ばすことが出来ます。

保険での検診と自費での検診、どちらが良いのかは患者様によって異なるためご相談の上進めていきます。

患者様とクリニックの二人三脚で、健康な口腔環境を手に入れていきましょう。

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