CTについて
CT(Computed Tomography)は、X線を用いて身体の内部の断層画像を作成する検査法です。複数の方向からX線を照射し、検出器で吸収されたX線を計測して、コンピュータによって断層画像を作成します。
歯科においては、インプラント治療や歯周病の診断に用いられます。インプラント治療においては、顎の骨の厚みや形状を正確に把握することができます。また、歯周病の進行具合を詳しく把握することもできます。
CT検査は、比較的短時間で高精度の画像を得ることができますが、X線を使用するため、被爆量が問題とされることがあります。そのため、必要性やリスクを慎重に考慮し、医師の指示のもとに検査を受けることが大切です。
CT検査は、歯科だけでなく、医療全般で広く利用されています。主に、以下のような症状や疾患の診断・治療に用いられます。
- 脳神経疾患:脳出血や脳腫瘍などの診断に用いられます。
- 心臓疾患:冠動脈疾患や弁膜症などの診断に用いられます。
- 肺疾患:肺がんや肺炎などの診断に用いられます。
- 腹部疾患:消化管や肝臓、膵臓などの病気の診断に用いられます。
- 整形外科疾患:骨折や脊椎疾患などの診断に用いられます。
CT検査は、X線を用いるため、被爆量によるリスクがあります。しかし、現代のCT検査では、被爆量を抑えるために、低線量CT検査や、撮影範囲を限定する方法などが採用されています。検査前には、医師がリスクや必要性を説明し、患者さんが納得した上で検査を受けることが重要です。